サイトメガロウイルスは成人までに7~8割の人が感染し、抗体をもっており、健康な人では症状を起こさないウイルスです。2~3割の抗体の無い方が妊娠中に初めて感染すると、胎児に異常を引き起こす可能性があるといわれています。しかし検査でこのウイルスに対する抗体が無いと分かってもワクチンは無く、予防が重要です。このウイルスは、子供のだ液や尿から排出されることがあるといわれております。妊娠20週頃までは、上のお子さんの食べ残しを食べたり、食器を共有しないようにし、子供のだ液が口に入らないように気をつけてください。また、お子さんの尿や便、吐物を触ったとき、おむつを替えた後は、よく手を洗ってください。
トキソプラズマは、①動物②土や砂③生肉から感染するといわれています。このため、①動物を触ったらよく手を洗う、動物に顔をなめられたりキスをしない。②土や砂を触る時は軍手や手袋を使用し、素手で手を突っ込まない。③生肉や生焼けの肉を食べない。以上に気をつけて下さい。ペットを飼っている方は検査しておいた方が良いでしょう。
パルボウイルスはリンゴ病の原因ウイルスです。妊娠20週頃までに感染すると、胎児貧血・胎児浮腫を引き起こす可能性があります。初期検査で検査する必要はありませんが、その後リンゴ病の人と接触した可能性がある方は検査をおすすめします。