帝王切開術を受けられる方へ

予定通りに手術が受けられるよう、無理しない生活を心がけましょう。手術前に陣痛、破水、出血がある場合、急激な体調の変化がある場合は連絡をして下さい。緊急で手術が必要な場合、近隣の総合病院へ転院となることもあります。手術の流れは以下のようになります。

☆手術前日 
  • 夕食は午後8時頃までに済ませましょう。それ以降は水のみ飲んでよいです。
  • じゅうぶん睡眠をとって体調を整えましょう。
  • ご自分で下腹部(恥骨上から臍下まで)の毛を剃ってきて下さい。当日確認します。

☆手術当日
1.来院前の準備
・コンタクトレンズの方はメガネでお越しください。指輪、ピアス、ネックレスは外して下さい。
・マニキュア・ペディキュアは拭き取り、爪を短く切っておいてください。
・朝食は食べずに来院してください。水だけは飲んでよいです。
午前9時に来院してください。ご家族の方は送迎後一度帰宅し、待機して下さい。
2.手術前の準備
・入院後、体重、血圧、体温測定、検尿を行います。
・当院の手術着に着替え、血栓予防のための弾性ストッキングを着用します。
・浣腸を行い、腸の中をきれいにします。下腹部の剃毛を確認します。
・点滴を開始し、赤ちゃんの心拍モニターをつけて検査します。
・入院中の予定を説明します。手術室入室30分前にはトイレを済ませます。
3.手術室入室後
・手術台へ上がり、導尿カテーテルを入れます。術後排尿の心配はありません。
・腕に血圧計、指に酸素飽和度モニター、顔に酸素マスクをつけます。
・横向きに寝てもらい、背中から麻酔をします(脊椎麻酔)。麻酔によって下半身の痛み感覚が無くなってから手術を開始します。
・赤ちゃんが生まれたらスタッフが写真や動画を撮りますので、入室時にカメラやスマホをスタッフにお渡し下さい。
・赤ちゃんを拭き終わったら、お母さんの顔のところに見せにいきます。
・手術終了後、体を拭いて、ストレッチャーで病室へ戻ります。
4.術後
・手術後は痛み止めの薬が点滴から持続的に注入されていますが、痛みを感じるときは追加しますので、我慢せずスタッフを呼んでください。
・術後2時間は血圧計、酸素飽和度モニターをつけます。また、血栓症予防のために下肢にフットポンプを装着します。
・手術後しばらく下半身の感覚がありませんので、スタッフが時々体の向きを変えていきます。
・術後3時間以降に水を飲むことができますが、スタッフが伺うまでお待ちください。
・手術後はできるだけ静かに過ごしましょう。急に起き上がったり、頭を振ったり、スマホを見すぎたりすると後で頭痛がひどくなることがあります。
・当日はスタッフが頻回にお部屋へ伺いますので、付き添いはご遠慮下さい。当日のご面会は、安静のためご主人など一人でお願いします。
☆術後1日目
・昼から3分粥の食事が始まります。夕食は5分粥です。薬の内服も始まります。
・日中に尿管を抜き、体を拭きます。初回のトイレはスタッフが付き添いますので、必ずお呼び下さい。
・点滴終了後しばらくは痛み止めの点滴が使えるように、点滴針を留置しておきます。血液検査があります。
・ご希望があれば、体調に合わせて赤ちゃんの授乳介助を行います。夜間は無理をせずお休みください。
☆術後2日目
・朝食は全粥食、昼食からは通常の産後食となります。体調が良ければシャワー浴ができます。
・赤ちゃんのお世話についてお話を聞いていただきます。その後の予定は経腟分娩と同様となります。
☆術後5~6日目
退院診察があります。前日から母子手帳をお預かりします。血液検査、尿検査、体重・血圧測定があります。
◎通常術後6日目に退院となりますが、1日ほど前後できますのでご希望があればお申し出下さい。午前9:30頃に退院となります。
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